塾と家庭教師の授業方針と特徴は全くの別物です。

塾と家庭教師の授業方針と特徴は大きく違い、選択次第では成績が上がりません。
多くのご家庭が躓く理由をご確認頂き、お子様に合わせた勉強法をご選択ください。

 

集団塾の授業方針と特徴
個別指導塾の授業方針と特徴
家庭教師の授業方針と特徴

集団塾の授業方針と特徴

講師1人に対して10~30人程度の同時指導。

ハイレベルな講師で、主に進学校への進学を目的とし、学力によるクラス分け等が行われることもあります。
学校の授業を後方に、遥か先まで突き進みます。
競争や闘いという言葉が相応しい場所。

費用の上下幅がでかい。

集団塾も合わせてご検討中の方へ

お子様の学習状況により、向き不向きが大きく分かれます。
宜しければ以下を参考にしてください。

お子様の現在の学力を考えましょう。

授業形態は板書から説明を行い、生徒が問題を解き、その解説を講師が行います。
一定の決められた時間で難解かつ習っていない単元を学ぶため、速度感は極めて早く、ついていけなくなる子が一定数存在します。

お子様の学習習慣を考えましょう。

講師側も時間内での完全習得を求めておらず、大人も驚く量の宿題を出し家庭学習を促します。
そのため、塾以外の時間で宿題をこなしながら復習もこなす勉強習慣が必須です。

フォロー体制は必須です。

授業後に質問もできますが、講師のスケジュールによっては質問をすることが難しい場合もあります。
家庭学習で遅れない努力をする必要がありますが、1人では難しいことが多い。
ご家族または第三者の力を持って支えてあげる必要があります。

集団塾で求められる能力

平均以上の学力
時間外の課題をこなす学習習慣
勉強に取り組む
強い意志とご家族のサポート
個別に指導を受けられる
時間は限りなく少ない

個別指導塾の授業方針と特徴

講師1人に対して3~10人程度の同時指導。
学校の復習や個々人の能力に合わせた指導を行います。

主にプリントまたは教材を解く形で行いますが、個別指導は個別の能力に合わせた指導を指すため、必ずしも1:1ではありません。
個々人のやる気が強く影響します。

個別指導塾も合わせてご検討中の方へ

個別指導塾は安価で選びやすいですが、その分注意点もあります。
最も成果が上がらない可能性が高いのが個別指導塾です。
宜しければ以下を参考にしてください。

曜日や時間帯により講師が変わるのが一つの特徴です。希望する時間帯に希望する講師がいるか確認しましょう。

講師間で学習状況などの引継ぎがされていないと勉強の方向性が定まりません。
勉強の方向性が定まらなければ闇雲に問題を解くだけになってしまいます。

指導時間は少なめ。講師1人に対しての生徒数を確認しましょう。
(指導時間-問題を解く時間)×(講師数÷生徒数)=個別指導時間+(自主質問α分)

授業は生徒が問題を解き終わって初めて解答に対する指導が可能なため、問題を解き終わるタイミングが他の生徒と同時になると、教えてもらうため先生を待つという時間が発生します。
例えば60分授業の場合、序盤は問題を解いてもらう時間となるので、一人当たりの指導時間は平均で10分前後となり、時間の大半は自習となります。
※特異な例を除き、1対1指導の場合は家庭教師と同等程度の金額になります。

<計算例>
(指導時間1時間-問題を解く時間40分)=指導を受けられる時間 20分
(講師数2人÷生徒数10人)=講師1人辺り 5人担当
20分÷5人=個別指導時間4分+(問題を解けない時に自主質問α分)

塾で成果が上がらない理由からお子様の現在の状況を考えましょう。

最初に自ら集中して問題を解いていく必要があり、平均前後の学力がないと問題を解くことができず、かつ解説の時間は多く取れないため、塾に通っているのに学力が上がらない現象が起こりやすい。その中でも率先して問題を解けない子は、明確に成果が上がりにくいです。

個別指導塾で求められる能力

平均前後の学力
指示されなくても
集中して問題を解く能力
指導時間が不十分だった
単元をご家庭で補う習慣

家庭教師の授業方針と特徴

基本的には講師と生徒の1:1で指導を行います。
能力に合わせて復習予習などオーダーメイド授業。

副次的な効果として講師と生徒間に信頼関係が生まれる場合もあり、生活環境に良い影響が出ることもある。例として親子間のクッションになることもある。

希望する講師によっては費用の上下幅有り。

家庭教師をご検討中の方へ

オーダーメイドのため成果が出やすい家庭教師ですが、注意点もあります。
※特に費用対効果には注意
宜しければ以下を参考にしてください

ほとんどのお子様は学生家庭教師で問題ありません。

プロ家庭教師(主に指導期間や実績で判別)は指導力が高いですが、その分費用も高いのが特徴です。
そしてプロはあくまで指導のプロです。
心の管理のプロではなく、学生もプロも一人ひとりの個性を持っているため人間力の判断基準にはなりません。
つまり受験間際や難関校受験などのポイントで依頼するべきで、それ以外の期間は学生で回数を増やす方が効果的です。プロは30代以降がほとんどですが、学生はお子様と年齢が近く相性が合うことが多いです。(相性の重要性は下記③にて記述)

教材はほとんどの場合で必要ありません。

家庭教師の業界には【教材屋】と呼ばれる会社が存在します。
指導料を安く設定し、数十万円の教材を年単位のローンで支払い、毎月の支出は2~3万円前後で一見妥当な金額に見えますが、退会されても数十万のローンは残ります。
基礎学が最も重要な教育業界において特別に高い教材は必要なく、書店にも十分に優秀な教材が沢山ございます。
金額が特別安く、教材購入の可能性が示唆されている会社へのご依頼は特別の注意が必要です。

オーダーメイドとはいえ、ある程度の協力体制はあったほうが相性面は安心が増します。

曜日や時間の縛りはなく、希望の日時に合わせて設定することができますが、あまり狭めると対応可能な講師数が格段に減るため、ある程度の時間の融通があった方が安心です。
相性が良いと副次的に人間関係が構築され、学習習慣の構築や親子間の緩衝材のような役割を持ってくれるなど、様々な恩恵が生まれます。

実のところ会社によるクオリティの差は、付帯システム以外にほとんど存在しません。

家庭教師の業界に大手という基準はほとんど存在しません。
会社が指導方法を家庭教師に『指示することはできません』。
これは法律で決まっており、学校・進学塾・個別指導塾と類似しており、講師の質よって変動します。
他にも会社サポート体制を取り上げると、1人の生徒様のことを考えるのはおおよそ30分かかります。毎週授業が進んでいくこの業界において、1日で管理できるのは1人辺り16人前後、1週間で80人を毎週管理する形になります。
人員は有限ですので生徒数が数百人を超えたあたりで管理、サポート体制に限りが見えます。
加えて現代における受験情報であれば、講師がネットで調べると大量の情報を得ることができます。
つまり指導を行うのが講師だとすれば、会社による大きな違いは料金や映像授業が存在するからいつでも見ることができる等の付帯システムがあるかないかの違いだけになります。

【実際に担当する講師】による体験授業はお勧めしません。

体験授業は費用を頂かないため、講師には往復の移動と1時間程度の時給で3時間前後の時間を確保してもらうことになります。
しかし講師に対しては1,000円少々の報酬しか支払えず、継続するかも明確に伝えることができません。
講師にとって大きなプレッシャーと時間の拘束などもあり、立候補者はかなり少なく、本来であればより良い講師をご案内することができたはずが、自ら可能性を狭めてしまう恐れがあります。
一方で社員による体験授業はお勧め致します。
システム紹介を始め、お子様のやる気向上なども見込める上、ご要望を話す場となります。
これらを踏まえ、間違いないと思った会社でご契約頂き、通常通りの講師選考をしてもらう方が良い講師にあたる可能性は高いです。(家庭教師の業界には講師交代のシステムがございます)

家庭教師で求められる能力

問われない学習意欲
ご家庭の理解と協力の意志